コラム

Next Read のシステム開発 Vol.1

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クラウド秘密基地
クラウド開発

こんにちは。
ネクストリードのプリンシパルアーキテクト&デベロッパー、奈須です。
今日はネクストリードの開発思想について皆様に知っていただきたく、コラムを書くことにしました。ネクストリードが行っている「顧客並走型」の開発とはどのような開発なのかをご説明します。ぜひお付き合いください。

 

■顧客並走型

ネクストリードでは顧客並走型でシステム設計を始めます。
従来のシステム開発とは違い、「何が本当に必要なのか」「実現方法は本当にそれでよいのか」を見極めながら進めていきます。
従来型開発で「最終段階になって出てきたものが思っていたものと違う」「そのままでは業務がまわらないがどうすることもできない」という経験をした人も多いでしょう。
顧客並走型とは、要求定義の段階からネクストリードがともに悩み、方向性を考え、こうすればうまくいくのではないか?という仮説をもとに小さく必要な範囲から設計・開発をしていくものです。従来型開発では責任すら持たなかったこの部分に切り込んでいくことで、ネクストリードは「本質的な効果・成果」を常に求められる状況でシステムを開発しています。

 

■納品のない開発

顧客並走型によりシステム設計・開発のサイクルを常に繰り返していくため、ネクストリードのシステム開発には「この段階が最終納品物」という概念がありません。
新規の機能がないように見えてもシステムは常に改善されており、後の改修・機能追加コストを抑えています。
通常の受託開発とは異なり、さながら自社開発をしているかのような開発です。
IT 戦略を立てることも含めてシステム開発もまた顧客並走型が徹底されています。
作った機能が合わない場合は従来型よりは気軽に変更できますし、思い切って削除してもっと良い機能を作成することもできます。

 

■従来型アプローチとは異なる活動

従来型開発は「一度完成したらそこで終わり。今後のことは一旦考えない」というスタイルが多いです。(もちろんすべてがそうとは限りません)
ネクストリードは、「ただ早ければ良い、納品すれば良い、ドキュメントでお金を取る…」という開発ベンダーのアプローチとは異なり、お客様との関係性を築きながらパートナーとして活動しています。

 

■中長期的に Cost Effective な環境を目指す

ネクストリードは作って終わりではありません。むしろ、作ってからが本番です。
そのため、短期的ではなく中長期的に Cost Effective であることを目指します。
ここが考えられていないシステムだと「プロパティ名を1つ変更するだけでも影響調査に1週間かかります」といったことが平気で起こります。
これはまさしく「作って終わり」になりがちな従来型システム開発の弱点です。
システムが長く運用されればされるほどここのコストが増大し、ある日突然爆発、少しの改修でも多くの時間が費やされるようになり、システム改修のコストが指数関数的に増大していきます。

 

■中長期を見据えた設計

前述のとおり、ネクストリードでは中長期的にシステムを開発し続けることを前提としています。
そのため、中長期になってもコストが増大しにくい設計・アーキテクチャを選定する必要があります。
いろいろと試行錯誤していくうち、ネクストリードとしては「クリーンアーキテクチャ」+「ドメイン駆動」 というアーキテクチャにたどり着きました。
この設計はまだエンタープライズ開発においては導入されていることがほとんどありません。

 

エンタープライズ開発では従来型ウォーターフォール開発がまだまだ一般的だと思います。
それは作って終わりであることが多いためです。
開発費はつぎ込むのに保守費は絞る、そんな状態なので中長期的には改修コストがどんどん増大していきます。

 

技術的負債の話を聞くことも多いと思いますが、「クリーンアーキテクチャ」+「ドメイン駆動」を採用することで技術的負債が生まれにくい状態を作り、改修コストを一定に保ったままにします。
また、アーキテクチャをより良いものにするだけでなく、アクティブに整頓していくことで技術負債が生まれてもすぐに返済できる状態を作るのです。

 

 

Vol.2 に続きます。

 

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