コラム
無名でも負けない会社の社長が、技術者と違う筋肉を鍛えている理由

代表の小国です。
創業から 10 年が経ち、新しく機会をいただく方々に「ネクストリードはどう運営しているのか」「何を考えているのか?」を社長が発信すべきだ!と 裏のフィクサー感が好きで表のキラキラが出来ない私に ありがたいご指摘を頂戴することが多く、内実を惜しみなく公開するコラムです。(今後のご評価次第で続けてまいります)
■ ネクストリードを支える技術者のチカラ
ネクストリードは、知名度やブランド力で選ばれる会社ではありません。正直、社名を聞いたことがある方の方が少ないと思います。けれど、価値を創出する「仕事力」は、どこに出しても引けを取らないと心から思っています。それを支えているのは、一人ひとりの従業員、特に技術者の力です。
先日、あるお客様に一枚のスライドをお見せしました。ネクストリードの技術者が保有するベンダー資格の延べ人数と、マイクロソフトからお受けしている「Specialization」という最上位パートナー認定の話です。40 名に満たない規模の会社ながらセキュリティ領域の資格取得延べ 25 名、顧客提供実績も合わせて評価される Specialization は「ID・アクセス管理」「クラウドセキュリティ」「脅威からの保護」の 3領域で取得している。お客様や同業のパートナー企業様には驚かれますし、正直、誇らしい数字だと思っています。

ネクストリードの技術力だけを話すと、よくあるベンチャーのように技術社長すごいですね、と言われますが、その都度私は一つ正直に言っていることがあります。それは、私は技術のスペシャリストではなく、このスライドに表現されている技術者たちと私とでは鍛えてきた”筋肉”がそもそも違っています、ということです。
確かに私のキャリアの原点はプログラマーでした。しかし、技術センスのなさを痛感した私は、その後一貫して「技術そのものを極める」側ではなく「技術と顧客をつなぐ」側を歩いてきました。手を動かして最先端の実装をする力よりも、目の前の技術が「誰」の「どんな」役に立つのかを見極める力を磨いてきた、というのが実態に近いと思います。
■ 経営に AI 参謀チームを加えて
その背景もあって、ネクストリードという会社の中では、二つの役割をはっきり分けています。一つは、技術者やアナリスト、営業などの一人ひとりが、自分の専門・興味領域で「アスリート」として鍛錬し続けること。今期 (FY27) 、私たちは「Be Athlete」というスローガンを掲げていますが、これは単なる掛け声ではなく、資格取得や実務での問題解決力を、知識レベルと実務レベルの掛け算で常に自己ベストを更新していく、という意味を込めています。先ほども触れた通り、 Specialization という認定一つとっても、資格の数だけでは取得できず、お客様への高度な提供実績が伴って初めて評価される仕組みになっている。つまり先ほどのスライドの数字は、技術者たちが実際の現場で鍛えられてきた証でもあります。
もう一つの役割が、私中心に非技術者が担っているものです。彼らと同じ筋肉で張り合うつもりはありません。私がやるべきことは、彼らが鍛えた技術を、お客様の業務理解という文脈の中で正しく届くように束ねることです。技術者が黙々と強くなるだけでは、お客様やその先の社会は変わりません。誰のために、どの順番で、その技術を差し出すか。ここを設計し、責任を持つのは経営の仕事だと思っています。
その「束ねる」仕事も、実は私一人で担っているわけではありません。すべての従業員が認識しているわけではありませんが、昨年からネクストリードには “NR_AIC” という、私の経営判断を支える AI エージェントのチームを組成しています。複数の AI エージェントがそれぞれの持ち場で分析・整理など必要な作業を担い、独立された監査エージェントのレビューを経て最終的な判断は私が行う仕組みです。技術者とは違う筋肉を鍛えてきた私が、技術者たちの力を正しい方向に導けているとすれば、それは私一人の目利きというよりこうした言わば「参謀チーム」との共同作業の結果でもあります。
いつも、製品・サービス・コンサルなどの「商材ありき」で入らない会社という説明をしています。それは裏を返せば、技術力や役務そのものが目的化してはいけない、ということでもあります。ネクストリードの技術者たちがアスリートとして鍛錬を続けているのも、その鍛錬を技術者とは違う筋肉を鍛えてきた私のような人間がマネジメントしているのも、そのマネジメントの精度を NR_AIC という参謀チームが支えているのも、目指すところは一つです。技術のための技術ではなく、お客様の業務のための技術でありたい。
強い選手と、選手と同じベンチで采配を振るう監督(私)、そしてその采配を支えるデータ・参謀チーム。ネクストリードは、この三層の連携があって初めて成立している会社なのです。
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