コラム

NEXTREAD CAFE という場所

NEXTREAD CAFE
クラウド秘密基地
新規事業

大幅なコスト削減とコミュニケーション活性化を同時に実現したカフェオフィス

代表の小国です。
突然ですが、今年、『NEXTREAD CAFE』プロジェクトがスタートしました。
ひっそりと会社概要に記載したにも関わらず、あまりに唐突だったのか多くの反響をいただくと共に、一部誤解も生じているので誕生までの背景と共に説明するコラムを書きなさい、と影の社長より指示を受けましたので私自ら説明を試みます。

■種

会社員から独立する際、お客様以外の 「誰かのための仕事」 を辞めようと思いました。社内政治やつまらないルールなど、内向きの価値観からの脱却です。とにかくお客様と近い位置で。そんな思いで(中略)カフェやパン屋さんに魅力を感じ、聞き込みを行い、本を買いこみ、とことん考えました。結果、 IT しかやってこなかった私には太刀打ちできない壁がたくさん存在することを知ります。今思うとカフェやパン屋さんに失礼この上ない話です。

■カフェの夢

ご縁をいただきながら今の仕事をする日々の中で、カフェの夢の種は常に頭の中にありました。「表側をカフェにして裏側をオフィスにすれば、カフェ兼オフィスが出来るかも。」、「カフェの運営は得意な人がいるからその人に任せればコストや売上も折半できるかも。」、「社員の人はコーヒー 90%割引、とかしたら働く人も満足かも。」・・など色々なアイデアが浮かんでは消えます。そんな中で迎えたコロナ禍。「いつかやりたいな。」は常にありましたが、飲食業界の厳しさも同時に感じていました。

■コミュニケーションハブ空間

少し話は変わりますが、ネクストリードはリモート型の勤務形態を主体としています。対面でありがちな忖度はゼロ。全国各地にいる優秀なメンバーが、お客様へ提供する「価値」を常に意識し、そのパフォーマンスで評価されています。一方で、従業員が増えるに連れ、社内のコミュニケーションにひずみが出ないよう小さな工夫やチャレンジは常に繰り返しています。リモートを主体としながら、軽い打ち合せや作業を行う止まり木的な「Communication Hub」の設置もその一つの取り組みでした。要するに、作業場所の提供です。

■カフェ兼オフィス

Communication Hub 設置時に、前述した「カフェ兼オフィス」を実現しようと考えました。しかし、不動産業者さんと会話をすると、「オフィスで借りるとカフェは NG。店舗で借りると働いてもいいけどコスト増」とのこと。「でも都内で両方いける物件が稀に出ますよ」と言うセリフに、軽い気持ちで「じゃあ出たら教えて」として、いったん普通のオフィスを契約しました。

■オフィスの利用

稀に集まることはあっても、地方在住者は当然として元々がリモート勤務。しかも、開発者は自分の持つリッチな IT 環境での作業に満足しています。オフィスの利用率が極端に低い中、Communication Hub の賃料も馬鹿になりません。そんな悩みも片隅にある中、「カフェ兼オフィスが出来る物件が出ました」と先ほどの不動産屋さんが連絡をくれました。

■カフェだけでは成立しない

カフェと言えばオシャレ(おじさん思考です)。オシャレじゃないと成立しません。そして、その物件はカフェで想像するようなオシャレな場所ではありません。でも、私のニーズはオシャレじゃありません。カフェ単体で P/L 弾くつもりも、その必要もないのです。そして、いざカフェが出来ますよ、と言われても私の頭の中は「本業」のお客様優先です。しかし、これを逃すといつまた出るかがわからない。少し悩んで、即決しました。

■仲間

IT の会社が設置するカフェ兼オフィス。ガチにカフェやらないオフィスなのに、見た目も名前も「カフェ」。誰もコーヒー飲んでいないのに「カフェ」。背景も含めたコンセプトを面白がってくれる方が続々と登場し、最高のデザインでカフェ兼オフィスとしての設計に協力してくれました。従業員もしかり。前向きに捉えてくれて「カフェはいつオープンするんですか?」が最近の FAQ です。

■NEXTREAD CAFE

名称はズバリ、『NEXTREAD CAFE』 。パースを見た際、「外のサインは最後に OFFICE って付けてもらおうかな。」とヒヨって言った私に、デザインを担当してくれたピエロ・デザイン&ワークスの二宮さんは、「オフィスがメインなのにカフェってシャレが効いていていいじゃないですか。むしろ堂々といこうよ!」と嗜めてくれました。外からは、どこからどう見ても立派なカフェです。

 

■メリット・デメリット(本記事公開時点)

オフィスの中に何気なく存在する「会議室」。 NEXTREAD CAFE にはそれがありません。理由は、会議室を作ろうとすると場所を大きく取られるのと、デザイン的に CAFE 感が失われるから。そもそもリモートな会社。集中する仕事は集中できる場所で。秘匿性の高い会話は会議室を取って。その代わり、普通の仕事は完璧にこなせます。「たまむし色」な中途半端なことが完璧な場所(図は内部資料より)は Pros/Cons があります。

コスト。フルに人がいるオフィスでは無く、リモート体制のためデメリットと言える稼働率の低さとコストのバランスが気になっていましたが、以前の Communication Hub に比べて、2/3 ほどに収まりました。しかも今後カフェの売上もあるかも。小さなコスト意識ですが、お客様のためにも大切にしていきたいです。

■今後の発展

ネクストリードはお客様との「クラウド秘密基地」を提供する会社。「カフェ」を Open するのはもちろんのこと、現在検討中のものも含め社内でもたくさんの企画が動き、社内でも秘密基地作りをしています。中には非現実的なものもありますが、きっと乗り越えられると信じています。 NEXTREAD CAFE と言う場所も積極的に活用して、今後もお客様のために一同努力する事をこの場をお借りしてお約束します。

 

今回は、NEXTREAD CAFE 誕生までの裏話を代表として記載しました。いつかまた影の社長からの指示が来たらこのコラムでお会いしたいと思います。
引き続きネクストリードをよろしくお願いいたします。

小国幸司

 

■ピエロ・デザイン&ワークス株式会社 二宮様からのコメント

最初にワーキングスペースのプロジェクトの計画をお聞きし、その場所を「CAFE」とネーミングされようとしている意味を考えました。普段、私たちが CAFE を利用する際、必ずしも「珈琲などを飲むこと」が目的でないと思います。珈琲などを提供する機能としての場所(=CAFE)、人々がそれぞれの時間を過ごす場所(=CAFE)、集中力を高める場所(=CAFE)、気分転換の場所(=CAFE)、コミュニケーションを誘発する場所(=CAFE)…。

まずは社内で活用・模索され、いずれかのタイミングで集う人々の範囲を広げていかれるその場所(NEXTREAD CAFE)の今後を楽しみにしています。

ピエロ・デザイン&ワークス株式会社
https://www.p-dw.co.jp/

 

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