クラウド秘密基地 導入事例

株式会社スノーピークビジネスソリューションズ様のクラウド秘密基地™ Vol.2

DX
クラウド秘密基地
導入事例

「ここからが Datadam の真骨頂」
貯まったデータを価値に変える、データドリブン経営へ

■ 戦略のプラットフォームとして進化し続ける Datadam

――新会員制度のインフラとして稼働し始めた Datadam のその後についてお聞かせください。

 

坂田氏:まずはデータの集積場所が Datadam に統一されたことを社内に周知し、理想の運用やインフラを整えることの効果について理解を促す勉強会も行いました。システム関連の打ち合わせには DX 部門を必ず同席させてもらうよう声掛けもしています。以前は部門ごとにシステムを選定・導入していたためデータの分断が起こっていましたが、統一されたことでシステム設計における迷いが減りました。戦略も Datadam を軸に立てるということが定着し、早速イベント予約システムやコミュニティアプリが派生しました。活用方法は発想と工夫でいくらでも広がり得ます。「ここからが Datadam の真骨頂」だと感じています。

 

飯田氏:データが貯まったことにより、お客様に対するキャンペーンやクロスチャネルの販売施策などにも臨機応変に対応できるようになったのは大きな変化です。データを参照しやすいインターフェイスも整備されました。また、以前は売れたらスタンプを押し、月に一回販売実績を突合するという世界だったのでリアルタイムでお客様と盛り上がることができませんでしたが、今はその場で「あと何ポイントですね!」といったお話が展開できます。

 

小国:「データドリブン」の実現を目指して Datadam の構想を育ててきましたが、実例もでき、確実に機能し始めたと言えますね。

 

湯浅:スノーピークさんには元々価値の高いビジネスやそのスキームが存在していました。以前はデータの集積や情報統合をデジタル化できていなかっただけで、Datadam という共通言語の登場により、てこの原理のようにビジネスを小さな力で大きく動かせるようになったのではないでしょうか。「システムがあればビジネスができる」わけではなく、「元々しっかりとしたビジネスがあり、それがデジタルでより良くなる」というプロセスを見せていただいた気がします。

 

―― Datadam を軸に立てられている戦略には他にどのようなものがあるのでしょうか?

 

坂田氏:スノーピークは、世界中にいるキャンプ好きをグローバルで繋ぎ交流を生む世界観を目指しています。そんなことができるのかと聞かれた時に「はい、できます」と胸を張って言えるのは嬉しいことですね。現在、台湾、韓国、英国、米国、中国の 5ヶ国 に現地法人があり、海外向けのサービス展開には更に力を入れるつもりです。そのためにまずは日本の会員制度設計で培ったものを横展開し、グローバル会員制度を準備しています。

 

小国:Datadam はお客様が驚くようなソリューションを提供するための基盤です。今後は「マス」という意味では全世界に向けて、「質」という意味では顧客体験に繋がるような決定を経営陣がされた時に、スピード感を持って実行に移せる状態へと発展したらいいなと思っています。

 

■キャンプの魅力を広めるためにデータを価値に変える

――未来に向けたお話を聞かせてください。今後、SPBS 様のクラウド秘密基地をどのようにしていきたいですか?

 

坂田氏:今日本のキャンプ人口は約7%ですが、この人口を更に増やしていくために新顧客へのアプローチや既存ユーザー様のライフバリューを向上するためのアイデアの創出に力を入れています。その際デジタルの力はとても重要です。キャンプはアナログな体験ですが、デジタル技術が得意な領域を活用することで、自然をより楽しむ時間を拡張させることも可能だと考えています。 それを私たちが実現させられたらいいですね。

 

――坂田社長が読者の皆さんに伝えたい「キャンプの魅力」は何でしょうか?

 

坂田氏:コロナ禍を機に初めてキャンプ体験をした人も多いようですが、自然にアクセスすることで「人間も自然の一部なんだ」と感覚的に理解できたのではないかと思います。その感覚を得られたら、合理的な判断ばかりが追求されている現代でも、人間としての自然な在り方に辿り着くのではないでしょうか。ストレスによるメンタル不調を感じている人も大勢いますが、自然の中で癒されて「人間性の回復」をし、生きる活力を得られることがキャンプの魅力だと思っています。

 

飯田氏:そしてキャンプを広めるために、貯まったデータを価値に変えたいと思っています。スノーピークは 2021年にキャンパーズアンドアングラーズというグループ会社を設立しました。キャンプと釣りをつなげて新たなアウトドアカルチャーを創生するというアプローチでキャンプ人口の増加を図っています。ここでは釣り具メーカーさんとの協業が重要ですが、その際も Datadam にあるデータが武器になると考えています。釣りのみならずキャンプとその周辺のアクティビティをつなげることで、新しい顧客層やアプローチを見出すこともでき、私たちの持つ価値がもっと外へ出ていくはずです。

 

小国:正にそうですね。他業界や今あまり興味を持っていない層にもどのようにキャンプを届けるか、価値向上のためにデジタルをどう使うかという観点で考え、SPBS さんが起点となり Win-Win となるビジネスの拡大に貢献したいと思っています。

 

飯田氏:「つなぐ」ことをマネタイズできたら、モノづくりをしていて次の販売チャネルを探している様々な企業へのアプローチが可能になり、BtoB ビジネスの可能性が広がります。Datadam には海外のデータも蓄積されているので、海外メーカーとの協業もあり得ます。Datadam にあるグローバルデータの希少性を認知してもらえたら強いですよね。

 

――「データを価値に変える」という展望が、様々な可能性を持って形になりつつあることを感じられました。二社の関係という点においてはいかがでしょうか?

 

坂田氏:一言で表現し切れないこの不思議な一体感は、苦労も分かち合った共同体験により生まれたものだと思います。また、スノーピークが新潟で開催する Snow Peak LIFE EXPO という展示会には、ネクストリードのエンジニアの皆さんも来てくれますよね。そこで私たちが目指す未来を感じていただき共通認識が持てれば、開発や設計思想にも活かされ、同じ方を向いていられるでしょう。共同体としてこの秘密基地を更に面白いものにしていけたら嬉しいです。

 

小国:前半の話にも繋がりますが、言葉上だけでない特別なパートナーシップを維持したいですし、期待を裏切ることはしたくないと思っています。出会いはあって別れはない、そんなパートナーでいられたら幸いです。

 

――皆さん、本日は貴重なお話をありがとうございました。

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【参加者】

・株式会社スノーピークビジネスソリューションズ

代表取締役社長 坂田真也 氏

専務取締役 飯田和正 氏

DX 戦略本部 村上慶祐 氏

 

・ネクストリード株式会社

代表取締役 小国幸司

R&D グループ執行役 湯浅健司

 

・インタビュー

ネクストリード事業企画グループ

 

・撮影

Photographer 藤原和彦

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