クラウド秘密基地 導入事例
東京エレクトロン株式会社様のクラウド秘密基地™ Vol.2
「セキュリティを正しく捉え DX する」
これまでに築いた実績と信頼関係で面白いものを一緒に作り上げたい
■狙うは「セキュリティのDX」
――未来に向けたお話をさせてください。半導体製造装置事業におけるグローバルリーディングカンパニーとして、これからの情報セキュリティをどうお考えになりますか?
菅野氏:まず、あらゆる産業のデジタル化が社会に広く浸透する中で、半導体産業・半導体製造装置産業の重要性は一層高まっており、周囲からも成長が期待されています。その中で情報セキュリティは事実上の大きなテーマであると認識しています。重要な情報を守るために真摯に向き合っていくべき分野です。当社においてその責任を負っているのがこの部署であり、私個人でもあるという強い義務感を持っています。
情報セキュリティは自らの情報資産を防衛する「守り」の分野であると同時に、信頼や信用の獲得における「攻め」にもなると考えています。株式市場も含めセキュリティという言葉が一般化した今、「セキュリティが保たれていること」自体に価値があります。そして当たり前のこととして求められているものの一段階上に、情報獲得や新しいことへの実践チャンスがあり、ビジネスを生み得ると思っています。自信を持って「セキュリティできています」と言えることを目指し引き続きご一緒いただければありがたいです。
――TEL 様の重要な責務はネクストリードの責務でもあると認識し、取り組んでいきたいと思います。最後にお聞きします。TEL 様のクラウド秘密基地を今後どのように発展させたいですか?
菅野氏:セキュリティを正しく捉え、DX していきたいという思いがあります。オペレーション内製化の更なる強化が戦略としてもあがりつつあるので、SOAR 含めてそこに結び付けられると考えています。
特に、AI には力を入れたいです。AI による判断の自動化が実現すれば、各種リソースの最適化も進められると思います。実際にもうご協力いただいていますがさらにチャレンジを続けたいです。「止まる気はない」といったところです。
成田:これまでも運用の多くを自動化し工数を削減してきました。「SOAR」というキーワードが出た通り、内部フローの内製化・自動化に向かいたいという TEL 様の方向性は私たちも感じています。次のテーマとして一緒に取り組みたいですね。
菅野氏:行動や反応の自動化というのは既に進んでいますが、判断の自動化はまだまだで、オペレーションを行う人によってブレがあります。情報収集、初期分析、記録と様々なフェーズにおけるブレが最終判断に影響を及ぼします。その基準を統一し、対応ミス・不足の軽減のために最初から最後まで自動化できたら効率が良いのではないかと思っています。それがレポートのための集計に必要なデータの正規化にも繋がるでしょう。SOC オペレーションの基礎部分の全自動化を狙っていきたいですね。
これを独自でできたら商品にもなり得るのではという考えが「攻め」の話にも繋がっています。ネクストリードさんとは何か面白いものを一緒に作りたいとずっと思っていますが、最近その片鱗が見えてきました。非常に楽しみです。
成田:お客様にスキルをためていただき、お客様の自走を支援するというのは、ネクストリードが本来目指していることです。今、同じ方向を向けていると感じていますし、そのために私たちにできることはまだ沢山あるので、ワクワクすることをもっと提案していきたいと思います。
菅野氏:ありがとうございます。既にこれまで一緒に走って築いた実績と信頼関係を大切に、引き続き助力を賜りたいと思います。
――TEL 様の目指す高い目標に向かって、仲間としてクラウド秘密基地作りに並走を続けられたら光栄です。本日は貴重なお話をありがとうございました。
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【参加者】
・東京エレクトロン株式会社
情報セキュリティ部サイバーセキュリティグループ 菅野祐貴 氏
・ネクストリード株式会社
クラウドソリューショングループ執行役 成田翔
・インタビュー
ネクストリード事業企画グループ
・撮影
Photographer 藤原和彦