コラム
「内燃動機」を大切にする ネクストリード流キャリアデベロップメント Vol.2
こんにちは!事業企画グループの佐野です。
前回は、ネクストリードがマネジメントにおいて大事にしてきた「内燃動機」についてお話をしました。
ではその内燃動機はどこから湧いてくるものなのでしょうか。
少しだけ掘り下げてみたいと思います。
■人それぞれ異なる内燃動機
「頑張りたい」「もっと成長したい」という意欲や興味や探求心。
これらは当然ながら、全員同じものごとによって誘発されるわけではありません。
例えばネクストリードでも、自身の専門分野の開発に没頭する時最大の力を発揮する人もいれば、AI をはじめ最新技術のキャッチアップが大得意な人もいます。また、人とのコミュニケーションが上手でそこにやりがいを見出す人もいれば、育児や介護との両立ができる環境で安心して働けることを優先したい人もいます。
実際にネクストリードで見られる一例を挙げただけでもこれだけ様々な人がいるということは、世の中にはさらにたくさんの価値観や事情が存在するでしょう。
■内燃動機はどこから?職業的価値観「キャリアアンカー」
能力や専門分野が人それぞれ異なるのは当然のことですよね。
一般的にも以前より他者の個性や事情を受け入れる風潮は高まっている気がします。
抽象的に「個性」と捉えているものの中にも、実は法則や分類があることを知ると少しだけものごとの見え方がクリアになってくるかもしれません。そこである有名なキャリア理論に触れてみたいと思います。
組織心理学者のシャインは、長期的な職業生活における個人の拠り所を「キャリアアンカー」と名付けて、8 つの分類を提示しました。職業生活で何を大事にしどんな仕事をしたいか、どんな分野で能力を発揮できるのか、自分にとって働くことの意味や価値は…といった個人の職業的価値観を分類したものです。アンカー(Anchor)は、日本語で「碇(いかり)」のこと。つまり、何が自分を仕事(またはその職場)に留まらせるか、と考えるとわかりやすいですね。
自身のキャリアアンカーは、専用の質問票やウェブ上の診断ツールを使って知ることができます。今後キャリアを開拓していく上で重要な指標になると思いますので、一度試してみるのもおすすめです。
上司としての役割をお持ちの人は、部下一人ひとりに異なるキャリアアンカー(価値観)があること自体を意識してみるとよいかもしれません。従業員の伸びしろの在処を知り、その力を最大限に引き出すためのヒントになるでしょう。
■内発的動機付けの留意点
前回書いたように、ネクストリードは「内燃動機」を大切にマネジメントを行ってきました。
その上で注意すべき点を挙げるとすれば、力を発揮できることや興味のあることに対して内発的動機付けの効果は高まる傾向にありますが、一方で組織には各従業員に期待している役割があるということです。「好きなことだけをしてください」という会社はないでしょうし、組織の中で活動する以上、役割を遂行するために特定のタスク以外にもモチベーションを維持できているか点検するとよいでしょう。
また組織では、社会に対するミッションを果たすためにエネルギーを注ぐ方向性が一致している必要があります。人事面談や採用面接の際には、その人のやる気がどこへ向いているかを確認し、組織内のどのような仕事に活かし得るのかを検討すること、そして組織の期待値との丁寧なすり合わせを行うことが重要です。
■これからも「人」を財産として伸びていくために
ネクストリードは、個人会社から始まり少しずつ仲間を増やす過程で、履歴書のみから従業員を判断せず、顕在化した個性やその奥にある価値観を受け入れながら人員配置を行ってきました。必ずしもキャリアアンカーに依拠していたわけではありませんが、小国の目が個々の能力や職業観を見極めていたのは確かです。
うまくいくことばかりではありませんし、小さな規模だからこそできたことかもしれませんが、このマネジメントによって自身のキャリアと改めて向き合い、新たな可能性を知る機会を得た従業員はたくさんいたと思っています。
今後も「人」を財産として伸びていくために、成長に必要な考え方は取り入れ、これまで大事にしてきた信念も大切にして、ネクストリードらしい進化の道が切り拓かれたらいいなと思っています。
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